2005年09月28日

青山剛昌短編集

青山剛昌短編集.bmp



 「名探偵コナン」という作品、今や知らない人はいない・・・とは言わないが非常にメジャーな作品です。週間少年サンデーに掲載され、昨年連載500回を突破、コミックスは50巻を数え累計で1億冊のセールスを記録、TVアニメーションも96年にスタートして10年目に突入、劇場版アニメーションも9作に達するという、正に他の追随を許さないスーパーヒット作です。
 その原作者が「青山剛昌」。さすがヒット作の生みの親、例年の長者番付でも漫画家の中で必ず上位にランクインする(今年は高橋留美子に次いで第2位でした)ヒットメーカーです。
 その彼のデビュー作を含んだ初期作品集が「青山剛昌短編集」。昭和62〜63年頃の作品で、8本の短編で構成されています(うち3本は「探偵ジョージのミニミニ大作戦」3話分)。どれも新人とは思えない画力・構成力で(まあデビュー作の作画は多少荒削りですが)、その後の作品の原型になっているものが目白押し。スーパーヒットメーカーの実力を今更ながら感じる珠玉の短編集となっています。「青山剛昌」=「名探偵コナン」しか思い浮かばない方は、一度触れてみてはいかがでしょうか。新しい「青山剛昌」の顔が見えてくるはずです。
 ちなみに今年、青山剛昌さんと声優の高山みなみさんがご結婚されました。高山みなみさんはあの「名探偵コナン」の主人公「江戸川コナン」、「YAIBA!」の主人公「鉄刃(くろがねやいば)」、「まじっく快斗」のヒロイン「中森青子」、「ちょっとまってて」(この短編集に収録されている青山剛昌のデビュー作)のヒロイン「安部麻巳子」などの青山剛昌作品にこれでもか!と言うほど多数出演されています(もちろんその他のアニメ、映画、ゲーム等の声、執筆活動などすべてを紹介しきれないほどの活躍をなさっている超売れっ子声優さんです)。この結婚は「コナン婚」と呼ばれて業界では大ニュースになっていました。どうぞ末永くお幸せに。

 
posted by 矢島桐人 at 20:33| 福岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月17日

やっぱり執事は「セバスチャン」

セバスチャン.bmp


 「戦う!セバスチャン」という作品があります。新書館のウィングスコミックスから現在4巻まで発売され、現在も連載中です。筆者は「池田乾」。筆者の初コミックだと言う事でそれは力が入っております。(かなり怪しい方向性の力ですが・・・)
 内容はフラン○フルトにあるデーデマン家(フラン○フルト1の超お金持ちの家らしい)の執事「ロード・セバスチャン(28)」がデーデマン家、及び周辺の住民の個性的な皆さんと繰り広げる愛と笑いと感動の(?)物語です。
 その登場人物の面々たるや、そのあまりの存在感と個性でストーリーがほぼ皆無であるこの作品がこれだけ続いているという事実、まさに行き当たりばったりギャグ漫画の王道とでも言うべきでしょうか。(描いている作者のほうははっきり言って大変でしょうが・・・合掌)それほど読者をひきつける、余りに怪しい登場人物たちのネーミングは(世界観もですが)ほぼ「アルプスの少女ハイジ」がモデルになっています。その一部をご紹介しましょう。
 まず舞台の「デーデマン家」(主人の名前もデーデマン)、これはハイジがに引き取られた「ゼーゼマン家」(主人の名前もゼーゼマン・・・あたりまえか)から来ていますし、所在地もフランクフルトなのでそのまんま。
 主人公の「ロード・セバスチャン」はゼーゼマン家の執事「セバスチャン」
 女中頭の「森永マイヤー」は同じくゼーゼマン家の女中頭「ロッテンマイヤー」
 女中の「ツネッテ」はゼーゼマン家の上女中「チネッテ」
 執事の「ヨハン」はゼーゼマン家の御者「ヨハン」
 隣のお屋敷の主人「ユーゼフ」はアルムおんじが飼っていたセントバーナド犬「ヨーゼフ」
 ユーゼフ邸の執事「ピーター」はハイジの山の友人「ペーター」
 そして、デーデマン家の謎の生物「ヘイジ」はいわずと知れた「ハイジ」といった具合。
 その他にもA君、B君、コックのディビッド、双子のロベルト・アルベルト兄弟といった個性派大爆発、キャラ大暴れの勢いで突っ走るタイプの作品です。
 私が好きなこのタイプの作品は、古くは江口寿史の「すすめ!!パイレーツ」や鴨川つばめの「マカロニほうれん荘」など今や伝説となった作品群です。(土田よしこの「つる姫じゃ〜っ!」なんかも良かったなー)ただ、このテの作品は通常のストーリー作品に比べて一話一話の密度が異常に濃く、作者の負担(ネームを切るまでの発想の段階)が鬼のようなストレスとなってのしかかってくるもの。それに耐えながら連載を続けていく苦労は想像をはるかに超えるものでしょう。(やがて行方不明になったり白いワニがやって来たりするのです)
 冒頭にも触れましたが、この作品は池田乾さんの初コミックということなので、そのプレッシャーたるや想像を絶するものでしょう(まあ週刊連載ではないのが救いですが)。そのプレッシャーに打ち勝って、これからも怪しく楽しい作品を世に送り出して欲しいと切に願う今日この頃です。
posted by 矢島桐人 at 17:55| 福岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月06日

魔夜峰央の妖怪缶詰

妖怪缶詰.bmp 


 魔夜峰央さん、はっきり言って好きです。パタリロやラシャーヌ等のあのギャグセンスは私の感性を面白いくらいくすぐりました。(私は一時期パタリロと呼ばれていたので、非常に親近感もあります。)
 そんなギャグ畑の作品と肩を並べて語られるのが(怪奇・妖怪物)でしょう。
 魔夜峰央さん曰く「好きです はっきり言って妖怪が好きです 妖怪は日本人の魂です」と巻頭に記されているほど、妖怪に対して愛情いっぱいな方のようです。
 そんな魔夜さんの本格妖怪作品が「魔夜峰央の妖怪缶詰」です。この作品は昭和61年(1986年)7月30日に白泉社より発行されたコミックで、その特殊な装丁と、およそ少女漫画らしくない雰囲気がかなりお気に入りです。
 内容は「日本の妖怪」「怪奇ミュージアム」の二部構成、そして各所に「妖怪学雑感」というタイトルのコラムもどきが入り、作者(魔夜峰央)とパタリロの掛け合い(漫才?)で妖怪に関する観念等の解説をしています。(これが結構楽しい!)
 「日本の妖怪」編はなかなかに妖怪らしい雰囲気の話になっていますが、「怪奇ミュージアム」は最後にオチがある、どちらかというと《小話》のような作品が多いように感じます。(それはそれで好きなんですが)
 日本の妖怪物と言えばまず「水木しげる」大先生が思い浮かびますが、「魔夜峰央」も妖怪を語る作家として重要な位置にいる人だと確信しています。
 余談ですが、「パタリロ」は現在78巻、25年以上もこのスラップスティック作品を続けている、いや続ける事の出来る魔夜峰央という作家こそもしかすると現代の「妖怪」なのかも知れませんね。
posted by 矢島桐人 at 21:14| 福岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月18日

拉麺迷宮への招待

ラーメンラビリンス.bmp

 私はラーメンが大好きです。「何が食べたい?」と聞かれたら2回のうち1回は「ラーメン食いたい」と言うほどのラーメン好きです。(実際にはそうそういつもは食べられないのですが)
 そんな私がお勧めのコミックが「ラーメン・ラビリンス」
 作者は「市東亮子」。「BUDBOY」「やじきた学園道中記」など個性的な作品で知られる人気作家です。この作品は「別冊プリンセス」(秋田書店刊)で掲載され、短いシリーズながらその独特の内容とパロディ・ギャグセンスでいまだに高い人気を誇っています。
 時代は20XX年、権力者がその権威を民衆に誇示するため、最も民衆の食生活に浸透している食べ物を禁じた悪法「禁麺法」。それによって人々はラーメンを食べることが出来なくなってしまった・・・そこに現れた少年錬麺術師(錬金術ではない)ラビリンス。パートナーのトリスと共に人々に食の幸せを与えるべく日夜奔走する、素敵(笑)な話です。
 この作品に登場するラーメンたち、とりわけ第二話「インスタント・ラーメン・ラビリンス」に登場する懐かしのインスタント・ラーメンたち、当時を知っている私にとって(歳がバレるかな)あまりの懐かしさに思わず涙腺が緩んだほど・・・。やはりラーメンとは大衆の文化であり至極の素材なのだと改めて実感させられた、そんな作品です。(言いすぎかな?)
 ああ、ウチにもラビリンス君が一人欲しい。そんなことを考えてしまう今日この頃です。
 ちなみに、当時のインスタント・ラーメンはハウス食品の「タマゴメン」が好きでした。そういえば量の調整が出来る「ちびろく」も良かったし、「ワンタンメン」もシンプルで好きだったなー。ああ、止まらない・・・そしてエンドレス・・・。
posted by 矢島桐人 at 20:06| 福岡 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月17日

2億5千万年前よりの使者

細腕三畳紀.bmp
 
 「細腕三畳紀」という作品がある。アフタヌーン(講談社刊)で2001年1月号から10月号まで掲載され、アフタヌーンKCとして一冊のコミックとして発売している。作者は「あさりよしとお」。現在、私が好きな漫画家の中でもトップクラスに位置する作家である。
 この作家の作品は、一言で言って《怪しい》。まさにこのブログで紹介するに相応しい漫画家である。
 その《怪しい》漫画家の、とりわけ怪しくて訳のわからない作品がこの漫画である。
 舞台は現代、そこになぜか当たり前のように存在している〔三葉虫〕。それを取り巻く人々の愛と葛藤、ペーソス、人としての生き様、生き物としてこの世に生を受けた意味、あらゆる要素が詰まった、まさに「快作」(怪作ともいう)である。(三葉虫さんの扱いがかなり可哀想ではあるが・・・)
 この〔三葉虫〕に関わった10人の主人公たち(人ではないものも含まれるが)のたわいもない日常のエピソード(本当か!?)を綴った、ある意味何かを考えさせられる深い(のかな?)作品である。パロディー要素も満点で、娯楽作品としても楽しめるので家族みんなで楽しんでほしい一冊です。きっとあなたも〔あさりマジック〕にはまり、怪しい世界へと邁進する事でしょう。
 ちなみに私は、エピソード8の「佐藤君の場合」がお気に入りです。
 
posted by 矢島桐人 at 23:09| 福岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月20日

現在の韓国の様な「エリート狂走曲」

 「弓月光」という漫画家を、マーガレット時代から読んでます(「甘い生活」があんなに続くとは思いませんでしたが)。
 過去数多くの作品を世に輩出しましたが、未だに私の中での最高傑作は
「エリート狂走曲」
ですね。
 この作品は週間マーガレットで昭和52年の第31号から53年の第45号まで、一年と少しの期間連載された、コミックスにして7巻に渡る、当時の弓月作品としては長期連載になった作品です。
 内容は、とにかく当時の学歴社会(今でも引きずっている人がいるようですが)を裏表両面から鋭く、面白可笑しく、時に甘酸っぱく描いている快作です。担任の志乃田先生を除けばほとんどの人がハッピーエンドを迎えていますが、そこに至る経緯での、それぞれのキャラクターの苦悩と苦労を飽きさせず、暗くならずに見事にギャグマンガとして表現しているその実力は称賛に値するストーリーテラーであります。
 当時の日本はこの作品が模している様な「学歴社会」でした。子供の進学に親が熱狂し、一流中学、高校、大学と《高学歴》さえあれば一流企業に入社し、子供よりも親自身が一生安泰でいられるという超他力本願な「受験戦争」という名の過酷な戦場に子供を追いやっていました。(もちろんそうじゃない、個性を大事にする親もちゃんと存在していました。念のため)
 そして、その中で過酷な戦争を体験し、狭き門をくぐり抜けた勇者達は、最終目標の一歩手前で(大学入学後)一気にその開放感で弾けてしまい、親の思惑とはかけ離れた世界に飛び散っていくのであります。ご愁傷様。「ああ、今までの苦労は・・・」と涙ぐむ保護者の顔が目に浮かぶ(笑)
 今、受験生がいる家庭の保護者様、一度この作品を読んでみては如何でしょうか。もしかしたら考え方が多少変わるかも知れませんよ。(もっとも、この作品の主人公の「哲矢」とヒロインの「唯」は立派に受験戦争を勝ち抜き東京大学に入学してしまうのですが・・・)
 まあ、何にしても長い人生、色々な事を体験しておくのに損する事はない。これも、そういった事を踏まえた上での「指南書」の一つに加えては如何でしょうか。最も、この通りやったらえらいことになるでしょうけど。なにしろ、これは「ギャグマンガ」ですから。
posted by 矢島桐人 at 22:56| 福岡 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月08日

マヌケと無駄のススメ

あ〜る9巻2.jpg

 
 漫画、はっきり言って大好きです。かなり広い範囲の漫画を読んでるつもりですが、なかなか市場のスピードについていけません。(数多すぎ!)
 で、ついつい古いコミックをピックアップしてしまうのですが、これは現在発表されているこの作家の作品の中でも群を抜いて大好きな作品です。そのタイトルは
「究極超人あ〜る」

 作者は ゆうきまさみ 「パトレイバー」や「鉄腕バーディ」など数多くのヒット作を生み出した北海道出身の人気作家です。
 「究極超人あ〜る」は、週間少年サンデーで昭和60年の34号から昭和62年の32号まで、約2年間連載された作品でコミックスは全9巻、好評発売中です。(おまえは小学館の回し者か!)
・・・もしかしたらもう廃刊になってるかも。そしたらすんません。
 この漫画、はっきり言ってウチワ受けです。高校生活のクラブ活動(文化部系)における微妙な雰囲気と楽しさ、時間の無駄使いの喜び、くだらなさの美徳、等々およそ体育系の皆さんには理解しがたい雰囲気がぎゅーっと凝縮された、これぞまさに学園モノの『怪作』!高校3年間を、ほぼこの「光画部」と同じ雰囲気で過ごした私にとってはまさにツボ!にハマってしまいました。
 細かい内容については多くを語らない方が良いでしょう。とにかく手にとって見てやって下さい。きっと貴方もあの《まったり》とした空間に取り込まれるはずです。さあ、みんなでマヌケになりませう。
 余談ですが、この作品のイメージアルバム、第一集が発売され、そのあまりの売れ行きになんとわずか4ヶ月後に第二集が発売されました。しかもコミックのイメージアルバムなどはホントに趣味の人しか買わなかった物なので、まずチャートを賑わす事などなかった時代に、オリコンチャートにその名を轟かせていたのです。更にその3ヶ月後には第3集(ドラマ編)がリリース。留まるところを知らない怒濤の人気はしばらく冷めませんでした。 
posted by 矢島桐人 at 23:14| 福岡 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。